今春の公立高校入試における合格者の平均点は
去年の228.6点を15点以上下回る212.9点でした。
全教科の平均点は50点を下回り
理科・社会が去年に引き続き難問となり国語・英語の難化が目立ちました。

平均点が低かった社会・理科・英語はいずれも20〜30点の生徒が最も多く
学力下位の生徒たちには厳しい結果だったと報告されました。

【教科ごとの平均点】
・国語
合格者平均点は46.4点で去年の54.2点よりさらに下がり、非常に難しい問題でした。
去年出題されなかった大問２の文学的文章では「思考力・判断力・表現力」を重視した問題が出され難問でした。

・数学
合格者平均点は48.8点で去年の47.4点より上がりました。
去年のように正答率が５％を下回るような極端な難問はなく、難易度は去年とほぼ同程度かやや易化しました。

・社会
合格者平均点は38.2点で去年の41.0点よりさらに下がりました。
正答率が80％を超えた問題が１問もなく非常に難しい出題となりました。
文章と資料の量が多く、限られた時間内で必要な情報を読み取って正確に判断する力が求められました。

・理科
合格者平均点は38.5点で去年の35.4点よりやや上がりました。
正答率が90％を超えた問題が１問しかなく、去年同様に難しい出題でした。

・英語
合格者平均点は41.0点で去年の50.6点より10点ほど下がりました。
小問数34問のうち、正答率が20％以下の問題が13問あり、非常に難しい出題となりました。

【2025 高校入試に向けて】
・国語
配点が大きい記述問題では正答となるための要件を満たすために、問題文で問われていることを正確に把握して過不足なく解答する力をつけましょう。

・数学
１つのテーマに対して多角的に思考・判断し解答として論理的に表現すること
図や式、文章での説明など様々な情報が提示され、それらを素早く整理しながら解きすすめる力をつけましょう。

・社会
語句を覚えるだけではなく、語句とその意味まで正確に答えられるようにしましょう。
特に、記述問題では与えられた資料から考えて説明する力をつけましょう。

・理科
大問１では基本的な内容を問う問題が出題されるので重要語句は正確に覚えよう。
思考力や計算問題も出題されるので過去問題やその他の教材を演習して問題の問われ方に慣れましょう。

・英語
リスニングでの空欄補充、自由記述、英問英答の問題では正答率が低いので対策をしましょう。
単語や文法ミスをなくしましょう。

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毎年入試後に思うことです
受験が終わった日の夕方から各テレビ局で入試速報が放送されますが
絶対に当てにしないでください！！
(わたしは各塾がボーダーをどのように設定するのか知りたく倍速で見ています)

冷静に考えてみてください。
一体誰が入試の問題を解いて、各高校のボーダーを決めるのでしょう？
放送は16時台からです。
生徒の自己採点も終わっていない時間です。

出された合格圏予想ボーダーを見ると毎年ほぼ変わりません。

今春の入試の平均点が去年より下がったので
当然ながら各高校のボーダーラインは発表されたものと大幅に異なっています。

道コン事務局の合格予想最低点は自己採点のデータを集計して後日発表しているので
各塾による入試速報よりは信頼度は高いでしょう。

「当日の入試速報で一喜一憂してほしくない。」
と、毎年思い続けています。